はじめに
日常難病に対する概念の提唱や治療法の実践をこのHP上に掲載し、「他の医師にかかっても解決しない日常の難病」をお持ちの方を治療して1年が経ちました。両上肢・下肢の脱力を主症状として「飲み込めない・咽喉に違和感がある」などの脳神経症状を発症させた患者の多くは、大学病院の脳神経内科で精密検査を受けても、MRI検査で調べても診断もつかず、しかし、実生活では仕事ができなくなり、生活保護を受けるようになることが多いようです。逆に言うと、生活保護を受けるほどに病状が進行しているのに「病名がつかない」「心因性」と判断される状況にあり、患者はあまりに理不尽な生活を強いられることがわかりました。中には何年か経過後にALSの確定診断を言い渡されるケースがあります。このような状況を打開するために、私は世界に向けてALSの前病段階に新病名を制定することを提唱します。そして、1年間治療したALS様症状患者11例の報告をしたいと思います。
症例1
T.K. 62歳男 職業:運転手→現在生活保護受給
- 主症状:左上肢の激痛(仰向けに寝ることが全くできない)、歩行能力低下、嚥下困難、嗄声
- 脳幹症状:右眼視野狭窄(10年前から)、嚥下困難(冷たい水・唾液)
- 線維束攣縮(ひくひく):両上肢(特に左上肢)
- 腱反射亢進:下顎反射(+)出ない時もあり、両上肢(左>右)反射亢進、下肢反射亢進は少し
- 脱力部:主に左上肢 両下肢・臀部
- 大学病院での診断:頸椎症性神経根症(脊髄症) ALSではない
治療経過と今後
初診時、夜間一睡もできないほどの左上肢の激痛。リリカ、トラムセットなど大量に服薬しても全く無効。「仰臥位になると腕がひきちぎられそうになる」ことからソファーで座りながら眠るということを1年以上続けている。治療は右C7、左C6,C7への傍神経根ブロックを週に2~3回×1年間行ってきた。たまに頸部硬膜外ブロックを行うが、効果が同じなのでリスクを考え、傍神経根ブロックのみで治療している(上下肢の脱力に関しては、ブロック箇所が多すぎるために積極的に治療していない)。ブロックでしか痛みが軽減しないので「痛みによる生き地獄」を回避するためにやむを得ず傍神経根ブロックを頻回に続けている。四肢脱力(左上肢の筋委縮と両下肢の筋委縮)があり、これらの進行は現在止まっている。つばが飲み込みにくいなどの球麻痺症状があるがALSというよりも神経根症状が強いので頸椎手術を勧めている。
治療成績
H27.6月、急につばが飲み込めない、声が出ないという症状が出たため、上頚交感神経節ブロックを週に3回行った。その結果、咽喉の違和感、飲み込みの悪さ、かすれ声の全てが一時的に治った。四肢の脱力はわずかに進行、痛みは半減させた。一旦球麻痺症状が収まったので上頚交感神経節ブロックを休止すると、再び嚥下困難傾向となる。よって本ブロックをたまに行っている。下肢の脱力に関しては胸部硬膜外ブロックを行うと一時的に回復する。しかし効果は4~5日であるため頻繁には行わず経過を観察中。この患者は「保険が許容していないほど多くのブロック」を行っているので監査が入る可能性があり、湯水のごとく治療を続けることはできない状況があり困っている。日本の保険医療の限界に突き当たっている。
症例2
T.K. 49歳男 職業:パイロット→2年前から休職
- 主症状:激しい頭痛・頭重感(満月、気圧の変化時に起こる)・心窩部のこり・四肢脱力(歩行やや難)
- 脳幹症状:三叉神経痛、嚥下やや困難、眼精疲労・ふらつき
- 線維束攣縮:両上下肢
- 腱反射亢進:四肢に若干の亢進 下顎反射なし
- 病院での診断:心因性(数えきれないほどの頭痛外来を渡り歩くが治らない)、自分でALSかもしれないと思うが神経内科にはかかったことがない。
治療経過と今後
上頚交感神経節ブロックから開始。ブロック後に吐き気や頭重感が起こる(キシロカイン中毒・リバウンド)ため、治療と格闘することになる。それでも7~8回続けることにより頭痛が軽快した。また胸部硬膜外ブロックを数回行い、心窩部の凝りがほぼ消失。さらに下肢の脚力も回復し、数十分の連続歩行後で疲れが出なくなる。治療は約3か月。その後音信不通で現状不明。しかし、効果は確実に上がっていた。
治療成績
リバウンドが強かったが極めて良好に治療が奏効したと思われた。
症例3
T.M. 32歳男 職業:公務員(事務系)
- 主症状:上肢>下肢脱力 呂律が回らない
- 脳幹症状:眼精疲労、呂律が回らない
- 線維束攣縮:四肢
- 腱反射:ほぼ正常
- 病院での診断:異常なし→「心因性」
治療経過と今後
上頚神経節ブロックが良く効き、ブロック後10日間呂律の周りと上肢の脱力が改善するので仕事の継続が可能。下肢の脱力は胸部硬膜外ブロックが著効し、一度行えば数週間筋力が回復する。遠距離通院ではあるが、2週間に1度の通院で現状を維持できている。
治療成績
治療は確実に効果がある。しかし持続が10~2週間。初診時よりは全体的に軽快し仕事を続けている。時にのどのしめつけ感、呂律が回らなくなる、上肢の脱力が現れるが、H27.夏ころからその回数が激減する。H27.10現在、ALS様症状は「治療をしない状態でもほとんど起こらなく」なった。治療が成功した例である。
症例4
Y.K. 56歳女 職業:コンビニ店→生活保護受給
- 詳細は→「ALSは身近にある2」
- 主症状:上下肢脱力、耳鳴り、腰痛、項の痛みで首が回らない、階段昇れない
- 脳幹症状:めまい、吐き気、視力障害(目がかすむ)、動悸、ホットフラッシュ、嚥下困難(飲み込めない)、発作性の呼吸困難(1日数回、10分続く)、両眼周囲痛(三叉神経痛)、目玉が動く(動眼筋群の線維束攣縮)、音で頭痛(三叉神経痛)、ナルコレプシー
- 既往歴:2001年2013年にN医大で髄膜腫の手術
- 腱反射:下顎反射(+)、上肢腱反射亢進(+)
- 病院での診断:不明(心因性)
治療経過と今後
上頚交感神経節ブロック、腰部・胸部・頸部硬膜外ブロックなどを駆使し、週二回のブロック治療により上記の全ての症状が半改善した(耳鳴り以外)。耳鳴りは半年間、半分以下~聞こえない時間帯もあるという程度まで改善したが、ある日の四肢脱力発作を契機に再燃し、そこからは一向にボリューム低下しない。こうした献身的な治療を1年半継続した現在、腰痛と下肢の脱力がやや残る程度。しかし、治療効果が3日程度しか持続しない(腰痛と階段が昇れなくなることの改善がブロック後3日しか持続しない)。そこでその原因を調査した。私は内科・精神科・眼科への通院回数が多いことを指摘し、「通院回数を減らし、もう少し外出を減らすこと」を指示。すると彼女は私の意見に反発し、来院しなくなった。まあ、来院を拒否できる程度に改善したのでよしとした。
治療成績
完治には至らないが、家の中を歩くのがやっとの状態が、私の外来まで週に2回通院できる(電車で2時間かかる)までに改善した。一時期、症状が悪化したが、その際に集中的に硬膜外ブロックを行って軽快させた。
症例5
M.K.58歳男 職業:大手銀行員
- 主症状:下肢のツッパリ感と脱力 右上肢の脱力
- 脳幹症状:なし
- 腱反射:正常
- 線維束攣縮:なし
治療経過と今後
H26.6山登り後から両下肢がだるくつかれやすくなる。同時に右肩・上腕・前腕のつっぱりが出現。腰MRIでは全く異常なし。当初、仙骨部硬膜外ブロックで治療し、下肢の脱力感が半減する。しかしそれは初回のみで、2回目以降無効。H26.12~ T12/L1のレベルに腰部硬膜外ブロックを2週に1回の頻度で行い、多少ふくらはぎのツッパリ感が改善されるという程度で著効せず。H27.4 L1の高さで腰部交感神経節ブロックを行い下肢が軽くなったが、H27.5上肢の脱力感が強まる。そこでT4/5に胸部硬膜外ブロックを行うと、上下肢共に脱力感が緩和された。胸部硬膜外ブロックがもっとも効果が高いため、以降このブロックを継続し治療中である。ブロック後に上下肢の一部に軽い痛みが出るが筋力は回復してきているので「治療で症状が動いている」ことを実感しているとのこと。
治療成績
現在治療中であるが、T4/5の硬膜外ブロックによく反応し、効果がでていると思われる。2週間に一度、このブロックを行っていたが、全快には至らず、小康状態のまま推移する。治療効果は一定の結果を出したがこれ以上は望めないことから、一旦休止し、治療前にまで筋力低下が戻るかどうかを観察。戻らないようなので治療を終了とした。
症例6
Y.T. 41歳女 職業:OL→退職?
- 詳細は→線維筋痛症・ALS闘病記録を参照ください
- 主症状:左上肢・両下肢脱力・しびれ・痛み・ふらつき・めまい
- 脳幹症状:耳鳴り、瞼・こめかみのひくひく、三叉神経痛、呂律障害、咽喉のしめつけ感、動悸、めまい、ふらつき、鼻閉感、味覚脱失
- 腱反射:正常
- 線維束攣縮:こめかみ・瞼・左上肢
- 病院の診断:心因性
治療経過と今後
症状に合わせ、上肢・脳幹症状には上頚交感神経節ブロック、下肢症状には硬膜外ブロック、上肢と下肢に症状があるときは胸部交感神経節ブロック、下肢脱力が強い時は胸・または腰部交感神経節ブロック、などあらゆるブロックを重ねつつ、週に2~3回の治療を行う。本症例はキシロカイン中毒があり、ブロック後にほぼかならずめまいが起こり、酷い時は意識消失に近い状態になり呼吸や脈も弱くなるので、治療はまさに命がけであった。何とか仕事を継続させるためにベストを尽くしたが、やはり仕事をしながら症状を改善させることは無理と判断。医師にも患者にも医療スタッフにも負担が大きい。このような状態が3年以上続くため、私はH27.6、仕事を辞職することをドクター命令として提言した。が、彼女は私の治療を中止してでも仕事を続けることを選んだ。その後も内服薬でフォローしている。
治療成績
治療を中止すると症状が悪化し出勤が不可能となる。よって治療で「出勤できる状態」を持続できていると判断。しかし、出勤で増悪させることを繰り返しているので、実際にどの程度治療効果があるのか?を判定できない。本症例では本人が「辞職しない」と宣言したため、治療を全て中止した。治療を中止した後、3週間はめまいが少なくなり、逆に症状が軽快した。そのため、上頚交感神経節ブロックがめまいの原因になっていた可能性も考えたが、治療中止4週間後にはめまいが再燃。上記の推測は否定された。胸椎への硬膜外ブロックや交感神経節ブロックは筋力低下を改善させるための一定の効果はあったが、キシロカイン中毒のためにそれを継続することが難しい。現在、治療を行わない状態で様子を見ているが、何とか仕事が成立している。結局、ブロックを続けなくても仕事が続けられることを知り、うれしいやら悲しいやら。ただし、ここ2か月は徐々に全体の体調が悪化に向かっているとの報告あり。今後は一定の治療間隔でリスクが少なくなるように工夫したブロックを行うことを検討中。
症例7
R.S. 42歳男 職業:金融機関(事務)
- 主症状:字が書けない、握力低下、下肢脱力、呂律が回らない
- 脳幹症状:呂律悪化、くしゃみが出せない、
- 既往歴:昨年原因不明の網膜剥離で両眼手術 今年1月に眼圧が上昇、ダイアモックスを処方され、それを止めた頃から上記の症状が出現し始める
- 腱反射:正常
- 線維束攣縮:上下肢(たまに起こる程度)
治療経過と今後
今年3月より治療をはじめ、上頚交感神経節ブロックと胸部硬膜外ブロックを週1~2週に1回を行い、まず下肢症状が消失。その後呂律が改善し、字も書けるようになる。2か月の治療で終了。
治療成績
治療効果は下肢脱力には著効、呂律症状と上肢症状にはまあまあ効果あり。最低限進行は食い止められたので効果ありと判断。
症例8
S.N. 47歳男 職業:会社員(営業)→生活保護受給
- 主症状:左>右上下肢の脱力
- 脳幹症状:めまい、息苦しさ、のどのつまり感
- 病院での診断:心因性(脳外などで異常なし)
治療経過と今後
昨年10月から症状が出現し、今年の2月に生活保護受給者となる。私の診療は6月に1度、上頚交感神経節ブロックと胸部(T3/4)硬膜外ブロックを行い、筋力回復を5日間得られたが6日後以降は脱力が元に戻った。のどのつまり感は3度目の上頚交感神経節ブロックでようやく軽快した(2週間休むとぶり返す)。T3/4の硬膜外ブロック5回目以降は著効するようになり、上下肢の脱力感は8割がた改善するようになり、しかも効果が1週間以上持続するようになった。胸椎への硬膜外ブロックは筋力低下には確実に効果があると本人は言う。極めて良好な治療結果が出ており、もうしばらく治療を続ける。
治療成績
脱力には効果が十分期待できると思われ、治療効果あり。球麻痺症状にも上頚交感神経節ブロックが一定の効果を上げている。H27.9.上肢下肢ともに筋力が回復し、のどの違和感も消失、体重が2キロ戻った。しかしながらH27.10 .に入り、再び上下肢の筋力低下が現れ始めた。T3/4の胸部硬膜外ブロックと上頚神経節ブロックを毎週行い経過を観察中。まだ油断できない。
症例9
K.I. 55歳女 パート→生活保護受給
- 主症状:主に左半身に力が入らない 四肢の線維束攣縮、上肢痛、腰下肢痛
- 脳幹症状:のどのしめつけ感、ふらつき、呂律の悪さ
- 腱反射:下顎反射(+)、上肢下肢共に亢進傾向
現病歴
4年前に腰椎椎間板ヘルニアの疑いでPLIFの手術を受ける。しかし痛みと筋力低下が全く軽快しないため、再手術、しかし改善なし。1回目の手術後から主に左上肢のしびれと脱力が出現、球麻痺症状も現れる。私はその当時から頸部硬膜外ブロックと腰部神経根ブロックを週に1回の割合で行い、ようやく歩行できる状態にしていた。私が転勤した後は茨城県下のあらゆる大病院の脳外科、ペインクリニック科、心療内科などを転々とするが、彼女の症状を改善させることができない。その結果、2時間かけて私の診療を月に1回、受診する状態が続く。
治療経過と今後
脱力症状、痛み、のどのしめつけ感などは私の行う上頚交感神経節ブロックと頸部硬膜外ブロックによく反応し、ブロック後2週間は症状が改善する。しかし再燃すると私を受診、を繰り返している。最近は「自動車を所有している」との理由で生活保護受給資格をはく奪され、私にかかるお金がないという理由で、診療間隔が開いてきた。すると症状は悪化し、今は車椅子移動となっている。2週に1度は診療したいところであるが…
治療成績
極めてよく反応する(良好)。しかし、再燃を繰り返す。
症例10
Y.S. 52歳女 主婦
- 主訴:四肢脱力、慢性疲労感、無気力、嗄声、ふらつき、全身の冷え、頭のしめつけ、動悸
- 現病歴:20年前から上記症状に苦しみ、整形外科・鍼灸・ボツリヌス毒素注射・漢方・整体・物療などを行うも全く効果なく現在に至り私の外来を訪れる。
治療経過と今後
上頚交感神経節ブロックと胸椎硬膜外ブロックの併用を開始。さらにプラセンタ(ラエンネック)注射も併用し、5回目にして効果が1週間以上持続するようになる。ふらつき・嗄声・慢性疲労が体感で3~5割改善された。遠方からの通院なのである程度軽快したら自宅療養とする予定。
症例11
S.Y 49歳女 医療事務
- 主訴:四肢・頭・顔のしびれ、四肢脱力、上肢のだるさと痛み、背部痛
- 脳幹症状:むせやすい 顔のしびれ 眼精疲労 三叉神経痛
- 現病歴:20年前から誘因なく手足がしびれていた。2年前より上記のような様々な症状が出るようになり、数週間前には脱力で立位が保持できなくなった。
治療経過と今後
私が治療を開始して半年になる。最初は頸肩腕痛と両上肢のしびれと痛みを改善させる目的で神経根ブロックを行っていたが、頭痛・三叉神経痛も強いことを知り、たまに上頚交感神経節ブロックを行うようになる。しかし、四肢の痺れ・脱力もあることから胸部硬膜外ブロックを開始。これは著効し一度の治療で脱力は治癒した。しかししびれは2週間後に再燃。再び胸部硬膜外ブロックなどを行っている。治療には順調に反応する。
ALS前病段階について
上記の11例はALSと診断する根拠はありません(確定診断がつきません)。彼らは筋電図検査などを受けておらず、その前に心因性とされて捨て置かれるケースがほとんどです。しかし症状が日々悪化していくようであれば、彼らの中にALSと診断されていく者が現れるかもしれません。慢性疲労症候群と診断されていた患者が数名おります。
重症なのに病名がない
11例とも現時点で診断名は誰一人つけられておらず、病名がないという現医学の体勢に失望します。四肢脱力症候群(仮にこのような病名で呼ぶことにします)の11例中 仕事が出来ない状態となっているのは5例、うち生活保護受給レベルが4例です。社会的に適応ができなくなるほどの症状であるにもかかわらず、病名が「心因性」とされてしまうことに対し、危機感を抱かなければなりません。
心因性ではないことがほぼ確定
これら11例の治療効果判定は評価方法が難しく、私の行った治療がどれほど有効か?は判断が難しいでしょう。しかし、少しでも改善していることを有効とするならば、この1年間で私が関わった「四肢脱力症候群(仮)」の全例で100%が改善を意識しています。ブロック治療で改善する症状に心因性と診断することは正しくないでしょう。したがって、これらの病態に診断名がつけられていない=この病態は新たに命名する必要がある、ということになります。ただし、それをALS前病段階とは決して命名しません。ALSへと進行する可能性があるとしても、それは枝分かれした中のごく一部にすぎないからです。また、何事もなく完治することが多いことからも、ALS前病段階と名付けることはすべきではありません。私がALSという名前を出した理由は、ALSを認識している人が多いことと、このようなALS類似症状を示す人が全国に、いいえ全世界に少なくないことを知ってもらうためです。そして心因性と呼ばれて適切な処置がなされないことも知ってもらいたかったからです。
病態名は縦走神経障害
これら全例に共通している病態は脳から脊髄へと縦走する神経が不規則に障害されるということです。縦走する神経は脊椎を前屈させると張力を受ける宿命にあり、同様に縦走する血管の内径も狭くなり、縦走する神経は血行障害に陥ることも宿命です。脊椎の形態がノーマルではない場合、前屈した際の縦走神経へかかる負担が増えるでしょう(前屈で縦走神経に負担がかかるメカニズムは「最新脊椎学」>「脊椎の基本」をお読みください)。そうした形態学的弱点に、捻挫や姿勢の悪さなどのストレス、自己免疫の過敏性、金属アレルギー、代謝性疾患、内分泌疾患などが重なることにより、様々な症状が発症すると予想します。ALSはそうした縦走神経の中で、錐体路が特異的に障害を受けている一部の病態と推測します。
縦走神経の障害部位は不定
縦に長い神経はそのどこで障害を受けるのかを推測することは極めて難しいことです。これらの疾患は上位ニューロンの障害が存在することはほぼ間違いないと思われますが、症例1のように下位ニューロンと合併すると、その病態は極めて難解となります。難解=心因性、とされますので、ほとんどの患者は心因性という間違った診断を下されるでしょう。
さらに上位ニューロンは上下に走行するため、脳幹から脊髄の間のどこで障害されているのか?現代医学では判明しません。どこで障害されているのか?がわからない場合、ブロックにより血流量を増加させて治療しようにも、どこの血流量を増加させれば効果が出るのかがわかりません。こうした状況で私は上位ニューロンの走行箇所の全てにブロックを行い、もっとも治療効果の出る場所にブロックをするという手法により治療を行ってきました。よって治療は想像以上に労力のかかるものです。
治療とリバウンド
問題となるのは症状が慢性的に長引いた患者では、治療の際にリバウンドが発生することです。リバウンドとは一時的な症状の悪化、気分不快、痛みなどが強く出てしまうことです。上の症例2と6はリバウンドが強く出た症例です。リバウンドは医師不信を作るため治療の継続が難しくなります。ただし、リバウンド後は軽快へと向かうことが多いようです。
いち早く病名を!
ALSに類似した球麻痺や四肢脱力、線維束攣縮などが起こるこれらの病態に診断名をつけなければなりません。なぜなら、適切な病名がなければ社会的弱者になり誰にも守ってもらえなくなるだけでなく、治療として行うブロックが適切な処置として認められないままとなるからです。私は仮に「縦走神経障害症候群」と名付けることにします。これは私の提唱する「脊髄・脊椎不適合症候群」が根底に存在していると思われます。
終わりに
以上H26.7~H27.6 の1年間におけるALS前病段階症例の治療成果を報告しました。これらの疾患を治療するには安静が極めて重要であると思われ、勤務しながらの治療は非常に困難であると思われました。また、これらの疾患へのこのような積極的な治療は、現在のところ、おそらく私しか行っておらず、いち早く他の医師に伝えていく必要があると感じました。そして今も尚、同様な症状を持つ患者は私の診療所で日々少しずつ増えています。その理由は、私以外に、彼らを改善に向かわせる治療ができる医師が存在しないからでしょう。こうした事態をいち早く改善させなければならないと思っています。
はじめまして
67歳の男性です。平成27年12月25日に残念ながらALSの
疑いありとの事です。
平成28年1月か2月に再度筋電図検査で最終診断の予定です。ご指導いただけると大変助かります。
よろしくお願いします。
現在の状態:両手の挙上が行いにくい。
握力低下
肩周りの筋力低下
筋肉のピクツキあり
構音障害多少あり
痛みしびれ無し
下脚は問題なし
経過:平成27年2月ごろより右手挙上がしにくい5月頚椎症(第4、5頸椎圧迫)と診断されリハビリを行う。
8月手術(頚椎症性筋委縮症)脊柱管拡大術、椎間孔拡大
9月退院後リハビリ12月症状改善見られず悪化傾向。
神経内科受診1週間検査入院現在に至る。
医学は脳神経学・免疫学の領域では極めて遅れていますので診断も治療もあまりあてにならないというのが真実です。症状が最後まで進行した時点でやっと診断がつくという現状です。ですから、診断についてはあまり考えすぎないことをお勧めします。それよりも「現状が少しでも改善すること」を行うことです。基本的に脳・脊髄の疾患にリハビリはほとんど意味をなしません。そうではなく、脊髄・延髄・脳幹の血流が増えるようにありとあらゆる工夫をすることです。暖める、軽度の運動、姿勢、ベッド、枕、椅子など生活に関わるありとあらゆることがらを、血流増加のために工夫しましょう。どうすればよいかの答えはありません。頭・項・背中がスッキリするようなことをすれば、それが血流増加を意味しています。自分で考え、創意工夫してください。尚、私は上頚神経節ブロックを用いて頸髄・延髄・脳幹のの血流を増加させるテクニックが使えます。頸椎の手術をしてしまっているので頚部硬膜外ブロックは不可能でしょうから、上頚神経節ブロックが現時点で最良の治療法となります。また、このブロックは日本で私しか行っていない治療法ですので近くの医師に行ってもらうことは不可能です。ただし代用として星状神経節ブロックがありますので、近くのペインクリニックにかかり、これを行ってもらうと少しは血流が改善するでしょう。もしも可能なら一度だけでも私のクリニックにご来院いただき、上頚神経節ブロックを受けてみて、少しでも効果があるのでしたら、近医で星状神経節ブロックを受けられるように紹介状を書いてさしあげることもできます。一応、メールし
ます。ALS様の症状を治療できる医師を全国に増やしていこうと考えていますが私は野良医師ですので、私の技を受け継ごうとする医師がなかなか現れてくれません。まあ、普及活動はしていくつもりです。
はじめまして。父親の事です。
今から思えば気になる症状は去年からです。右脚を少し引きずってました。
呂律が回らないというか、何を話しているか判らない位聞きづらく最初は
お酒に弱くなってきたのかと思ってました。段々ひどくなり、気になったので
去年末に救急で病院に行き MRIや血液検査、でも頭に異常はないと言われ、
2016年になりかかりつけのお医者様に、やっぱりおかしいのでもう一度と言われ又同じ検査を受けましたが、やっぱり異常なしでした。
3月に又かかりつけのお医者様にやっぱりALSの疑いがあると言われ今日から
又検査が始まりました。今度は筋電図なども撮るようです。最近は呑込みにくい、右手、右脚をひきづる、首が前に出てすごく猫背になってます。本人は
痛くもないようですが、もし本当にALSだとしたら治療方がないとは言いたくなく、少しでも希望がもてる治療があればと考えてます。父親は71歳です。
治療実績をご覧いただければ、ALS様症状をお持ちの方が、私の行うブロック治療でかなり改善することがご理解いただけると思います。ただし、治療は週に1回の頻度で最低でも数か月必要と思われます。数か月通院ができる場所に住んでいるかどうかというところが問題になります。地方にお住まいの方は、治療を受けるために東京へ数か月引っ越される方もおられます。命の尊さを考えると、そのくらいしても当然と思いますが、多くは家族の反対に遭い、私の治療を受けることをあきらめる方が多いようです。治療には根気が必用で、効果も最初からは出ないこともありますが、地方にお住まいの方は短気な方が多く、すぐに結果がでないとたやすくあきらめるようです。また、治療成果が出ている患者であっても、その家族が私を信用していないことがありありと伝わってくることも多々経験しています。私にとっては家族にどう思われようとかまいませんが、患者本人の通院を阻止する傾向があるため大変困っています。家族は、正直なところ、お金を掛けたくないと考え、私に対する敬意もなく、命の尊さを無視する方が多いと思います。あなたがそうであるとは思っていませんが、患者を治療させるには中途半端な考えでは無理です。命の尊さをよく考えることです。私は自分の命を賭けて治療しています。半端な気持ちは捨ててください。
2年半前右足が出ずらくなり整形外科受診脊柱管狭窄症と診断…手術改善見られずに検査7ヶ月後黄色靭帯骨化症と診断…手術改善見られずに神経内科にて昨年12月ALSと診断…現在全介護咳が3月から続き咳と一緒に両足もブルブルしています。治療は特になくギャバロンのみ服用咳止めは何を飲んでも一時的には良くなりますが、又咳痰夜も眠れません。言語はしっかりしています…やはり治療はないのでしょうか?62歳職業はバス運転士でした。
私にできること、できないこと。仮死状態の神経細胞をよみがえらせること・・・できる。死んでしまった細胞を生き返らせる・・・できない。死んだ人間を生き返らせる・・・できない。死んだ細胞を除去し、新しい細胞に置き換える・・・できるかもしれない。
私が治療してきた患者はALSの症状はあっても、確定診断がつく前の段階の患者たちです。95%以上の確率で症状を改善させることができます。私にかかれば確定診断がつく状態にまで進行させません。そうはっきり断言できるレベルまで治療技術は向上しています。しかし、死んだ人間は生き返らせることができません。筋委縮性側索硬化症とは、わかりやすく言うと、脊髄の側索が死んで硬くなった状態です。死んでしまった後にどんな治療を行っても生き返ることは絶対にありません。ただし、現在仮死状態にある細胞を救うことはできるでしょう。つまり進行を止めることが精いっぱいです。
死んでしまった神経は、環境が整っていれば、そこが貪食細部によって排除され、新しい細胞で置き換わる可能性を秘めています。私の研究は現在、その段階に入っています。環境が整い(血流が再開、または血管が再生)再生させるには、莫大な治療労力を絶えずかけ続け、それを長期間(数年以上)行う必要があると思われ、果てしなく険しい道のりであると推測されます。よってそのような医学(偉業)に挑戦した医師は世界に1人もいません。だから私が挑戦しています。
私が説明できるのはここまでです。後は自分の責任で自分の人生を動かすしかありません。治療に来なさいとも言いません。あなたの人生ですのであなたが決めることです。ですが、家族も巻き込むことですので、あなたの決めたことが家族を路頭に迷わせ、私もあなたも、あなたの家族に逆恨みされる結果になるかもしれないこともたやすく推測できます。あなたの人生、最後のわがままを家族がきいてくれるとは限りません。そして私は神ではなく人間です。私にとってはあなたを治療することは、あなたの十字架を背負い、修羅場に自ら入り込むことを意味します。そういう私に対し、多くの一般の方々は、敬意を示すどころか、「本当にできるのか?」という懐疑の念を向け、特に家族は私の治療の邪魔をする存在になります。そういう理不尽を何度も経験していることをご理解ください。
最後にあなたが何を信じるか? 疑問を感じればこちらをお読みください。
治療には掛かる費用は?我が家は障害者年金生活です…
でも今は手立てはないので…少しでも回復の見込みがあるなら挑戦してみたいのですが…
この掲示板では金銭のお話はできません。費用がたくさんかかるからではなく、その逆で私に負担がかかるからです(いろんな意味で)。費用は治療費にかかるのではなく、私の治療を受けるためには私の診療所の近くに引っ越さなければならない費用にかかります。当然、家族への負担も無限にかかります。家族が協力しないのであれば、それだけの家族です。家族を説得できないのなら、それだけの努力の足りなさです。治るか治らないか? は私にかかっているのではなく、患者様の重症度にかかっています。どのくらいの年数がかかるのか? 進行を止められるのか? 遅らせるのか? 本当に回復するところまで行けるのか? 全て未知数です。患者様の命がかかっている話ですので、このホームページに書いてあることをできるだけ多くお読み下さい。判断材料はすでにこのホームページ上に十分すぎるくらいに掲載してあります。挑戦するかしないか?に命がかかっているのですからそのくらいの労力を惜しんではいけません。死ぬ気で読み漁って下さい。その上で自分で考えて下さい。人の命は無限に重いものです。
ただ、現医学で5年以内に90%の確率で死亡するという状況で(医学が無力であるという状況)、私がどれほど「治せる可能性がある」といったところで、誰も信じません。信じろという方が無理です。だから私は何も言わず、ただ、「自分で決めなさい」と言うのみです。決めるための資料はこのHP上にちりばめています。ご幸運を!
はじめまして。
私は横浜市在住の55歳の男性です。
1年半程前から 首(喉)の違和感 (呑み込みの悪さや 首の付け根を押さえつけられたような圧迫感)に加え 手足首が少しづつ細くなってきたような感じがしていました。
そこでALSではないかと心配になり、しばらくしていくつかの病院に行きました。
開業医の神経内科をはじめ S病院、Y労災病院、H病院で診察をして頂きましたが いずれも異常無しでした。
(SとHでは筋電図、YではMRI検査もして頂きました。)
その後、整体や気孔などの民間療法にも行きましたが症状が改善されず、2カ月間の休職の後 昨年10月より仕事に復帰して現在に至ります。
日々の生活の中で少しずつでも良くなればと思っていますが 徐々に進行しているような気もしております。
今のところ日常生活は普通に出来ていますが 最近特に首から肩にかけて筋肉が細くなって来たように感じます。(違和感も続いています。)
どうか一度先生の診療を受けたく思います。
なにとぞ宜しくお願いいたします。
私の元へ来られる患者の中ではおそらく症状が軽い方だと思います。筋力が低下したことによる能力低下は1~2割くらいでしょうか? そのくらいのレベルでは仕事もなんとかできるはずです。生活保護を受けるレベルでもなさそうです。しかし、病名はつかないけれども、いつもの8~9割に能力が落ちている状態では、無理をしなければ10割の状態に維持することができません。つまり、毎日無理をして生きることになるためあなたには想像以上の負担がかかっていると言えます。よって医者が考えている以上に実生活では苦しいはずです。
横浜は通院圏内ですので私の元に1~2週に1回の割合で通院されればなんとかなるように思います。ただし、一度の治療で完治などということはありませんので根気よく通院して下さい。私の治療は人によって効果の出方が違います。反応のよいかたはブロックをした瞬間から症状が軽快します。そうした瞬間的な反応が少ない場合は、長期戦を覚悟して、積み重ねて治療をする感じになります。
7年ほど前から何か飲み込んだり食べたりするするときに常に片側の喉がこきっという音がしていました。あまり気にしておらずそのままにしていたのですが去年母が難病になり亡くなりました。その症状に似ている症状が出てきていて不安になり病院に行ってみてもらったのですがなんともないといわれてしまいました。目の奥の突っ張られるときの痛みやのどの締め付けられ押されるような感覚などがあります。耳も聞こえずらく中に固いできものがあります。温めたりマッサージしたり自分でできる限りの養生をしています。しっかりと治していきたいので先生診察を受けたく思っています。もしよろしければ返信お願いします。
のどの違和感は、お母様の例でご存知かと思いますが、現医学では病名がつきません。進行して末期にならなければ診断名はつきません。ですが、進行する前に食い止めることができると思われますので、診断名がつかないまま、治療に駒を進めてよいと思います。
医療秘書のAと申します。あなたさまが記入していましたアドレスにご連絡させていただきましたが、エラーとして返ってきてしまいました。検討をつけて少し修正して再度送ってみましたが、やはりダメでした。アドレスの記入にお間違えがないかご確認の上、ご連絡いただければ助かります。
主人のことですが、役2年ほど前から転倒するようになり、
昨年8月にD大学病院で検査入院してもらい、大脳皮質基底核変性症の疑いありと言われました。その後、症状が悪化したため、C大学病院を通院していますが、まだ診断がついていません。よく転ぶようになったため、会社を休みたいということで、「四肢麻痺」と書かれた診断書を頂きました。
5月から針治療していますが、いまいち効果が出ていません。本日、偶然先生のブログを見つけまして、主人に試してもらおうと思いますが、見て頂けませんか。
今の症状は特に左足、左手も上がりにくい状態で、歩行器使って何とか歩いている状態です。最近1週間は足がひどくつるようになって、夜起きてしまいます。
ちなみに針の先生に症状から見るとALSではないかと
言われました。
ALSのような症状があっても診断名がつかないことがほとんどですので、診断名はきにせず、症状を少しでも改善させることに全力を尽くすべきです。西洋医学ではこの手の病気を治す方法が皆無ですので、いさぎよく西洋医学と決別する必要があります。西洋医学はネームバリューがあるので、安心感を得られますが、その代償として症状が悪化していきます。私の治療は西洋医学の手技を用いていますが、考え方は西洋医学とは全く異なります。土台は西洋医学で、治療は東洋医学系と言ってもよいでしょう。ぜひ早急に私のところへおいでください。
はじめまして。地方在住、66歳、女性、私自身の病状です。
ALSの可能性があり、11月11日に受診し、現在血液検査結果とMRI結果を待っています。先生は大学から来ていて、月2回なので、結果と診察が2週間後になりますが、先生は、ほぼALSと思っていることは、伝わってきました。
症状は、両膝から下のしびれ、冷感、特に足先の無感覚で、歩きにくく、座位、臥位から立ち上がるのがふらつく。
前から多少症状は有ったのだけど、年のせいか、運動不足かと思って過ごしていたが、ここ1カ月ほどで急激に悪化してきたので受診しました。
ALSについてネットで調べて、こちらの病院のサイトにたどり着きました。
こんな恐ろしい病気に自分がなるとは、と、今はなにも手につかないです。
私は離婚して、娘たち2人を育て上げ、それぞれ結婚、仕事などで出て行き、現在1人暮らしです。
歩けなくなっても、家族には頼れる環境ではないです。
そのかわり、治療を反対する人もいないので、是非、先生の治療を
お願いしたいです。
ただ、地方(北陸)からなので、経済的に不安ですが、現在、他に選択肢は無いと思っています。
また、進行も速い気がしているので、いつまで一人で歩けるかも不安です。
受診予約など、詳しいことをお聞きしたいです。
お返事お待ちいたします。
ご存じの通り、これは命の問題であり、西洋医学では「診断がついてしまいますと5年以内に90%が死亡する」ことを宣告しています。よってこの病気になられた方は「命とは何か? 生きるとは何か?」を考えさせられることになり、これまでの常識や人生観を変えることを強いられてしまいます。それでもほとんどの方は強いられることから逃げ、結局運命を変えることができずに終わりを迎えます。
ここから先は、自分の運命を変えることができるか?に時間制限つきで挑戦することになるわけです。この挑戦の制限時間は5年ではなく、おそらく今から半年です。確定診断がついてしまうまでに進行すると、私たちの力でもなかなか後戻りさせることは難しいですので、確定診断がつく前に何とかしなければなりません。よって制限時間は5年どころか半年もありません。
制限時間が半年しかない場合、治療の選択を間違ってしまうと、「じゃあ他の治療を試してみようか」といろんな治療をしている暇がないので、選択を誤ることはあってはならないこととなります。選択肢の中に「大学病院での最先端治療」というものがありますが、それは治療と言うよりも延命であるというレベルです。最先端医療に掛けたいという気持ちはわかりますが、それは「誤った選択」であると言わざるを得ません。
また、ALSを治したという霊能者や鍼灸師、気功師の話も聞きます。たしかに西洋医学よりは望みは高いと思いますが、これも選択を誤ると後がありません。よって、私の診療所に全てをかけなさいといいたいところですが、私たちの治療が最善であるかどうかは「神のみぞ知る」ことであり、私たちにも最善であると断言することは無理です。もちろん、現時点で、霊能者・気功師・鍼灸師の治療と比較しても群を抜いて私たちの治療成績は高いと思っていますが、あなたにマッチすると断言できるものではありません。
こうした迷いがあなたの心の中に潜んでいることは先刻承知しています。その迷いの中であなたは英断をしなければなりません。そして私たちに命を預けるのであれば人生のすべてをかけて治療に専念しなければなりません。全てをかけることができてはじめて、運命が変わるか変わらないかの分岐点に立てます。少し様子を見てみようというレベルでは「分岐点にさえ立つことができない」でしょう。
例えば全力を掛けるのであればこちらに引っ越しも考えなければなりません。私の診療所には全国から新幹線で来られる方がいますが、ALSでは長くは続かなくなります。また、どうしてこんな病気になってしまったのか?という根本原因を考えると、それは先祖にまつわる因縁がある場合もあります。私は医師ですので、こういうことを言ってはならない立場にありますが、真に治療をするにはその因縁にさえ目を向けなければならず、私の診療所にはそういうことを改善させることのできる超能力者も常駐しています。実力ある鍼灸師も紹介できます。
ブログの返信にこのようなオカルト的なことを書くのは、「あなたが試されている」ことにお気づきください。勇気と決断において自分の運命を変えることができるかどうかが試されているということです。私があなたを試しているのではなく、因縁があなたを試しているのです。「全力を尽くす」ということがあなたにできるかどうか?という試験です。そして全力を尽くす相手を選び間違うと、後がありません。私は傲慢ではありませんので「私を信じなさい」などとバカげたことを言いません。あなたが自分の責任において誰を信じるか決めなければなりません。それがあなたの人生において最大の試練です。信じることの難しさと大切さを知るための試練です。
受診予約などは秘書Aから連絡が来ますのでお待ちください。
初めまして。55歳男性です。
16年夏頃から左手(利き腕)に違和感を感じていましたが、17年4月に血液検査でCPK値の上昇を指摘されましたので様子を見ていました。
7月より明確に左手の筋力が低下、しびれと腕の筋肉にピク付きが発生し、睡眠が十分に取れなくなり異常発汗も起こりました。
10月に脳と首のMRIを撮ったところ、C6/7に私が見ても明らかな椎間板の変形があり、それが原因と診断され、リハビリに通いましたが、左手握力の低下、やせ細りが継続しました。また、歩行に違和感や呂律が回らないことも発生し始めました。
11月に入り神経内科にて筋電測定を実施したところ、左腕の測定結果がALSの症状に酷似との診断を頂きました。他の部位(右手、舌、足)には筋電測定上症状はありませんでした。
その結果、左腕以外にピク付きや痛みが出だしたら、ALSの可能性が高いが、その場合、治療の方法は現在無いとの診断でした。
その後様子を見ていましたが、18年1月現在、左腕は使えるものの握力低下は著しく、箸での食事に苦労する他、筆記も非常にゆっくり住所・サイン程度が書けるレベルで、ピク付きは継続しています。幸い左腕は動いており軽い鞄を持ったり、車のハンドルを握ったりは出来ています。他の部位への進展ですが、右腕にピク付き発生するも握力低下は認められません。この他、喉まわり、左背中、両足にピク付き、呂律は日替わりで変化しており、11月からは悪化しており、自信を持ってしゃべれなくなってきました。睡眠導入剤を服用すると呂律が回らなくなることが判明したので服用は止めました。歩行は生活に困るレベルではありませんが、歩行初期に非常にゆっくりしか動けず困ることが出てきました。友人から歩き方がおかしくフラフラ歩いているとの指摘もあります。
状況は概略上記のような状態です。
これらの症状が進行しているのは間違いないようです。
何とか症状の進行を遅らせる、止めることが出来ればと思い先生にメールを出させて頂きました。
先生の診察治療を是非ともお願いいたしたく宜しくお願いします。
私の元へはALS様の症状のある方、ALSと確定診断がついた方、合わせて年間、のべ30名以上の方が治療に来られています。そして、もっとも気になるのが、その治療成績であると思います。
約2割の方が無効、8割が改善または進行を抑えられていると実感して通院されています。ただし、無効の2割には遠距離通院で通いきれないために無効となっている場合があり、通院距離の問題が大きな障壁となっていると感じました。たとえ2割が無効であったとしても、私たちの治療以上に効果のある治療はおそらく存在しないため、それを信じて通院されることを願うばかりです。
70歳の女性、姉がかなり進行した状態で遺伝性の強いALSと診断されました。私も右肩から腕にかけての痛みや何とも言えない辛さ、左足先のしびれる違和感は今は足首まで広がっています。診察を受けようと思っていますが、かなりALSの可能性は高いでしょうか。
ALSの診断に固執するのはよくありません。診断は絶対ではありませんし、ALS自体がよくわかっていない病気ですから。現医学で治せないと言っているのだから、診断だってあてになりません。ですからひとまず、診断されたことは置いておき、治療を開始することです。私のALSの治療法の研究では、最近はかなり良好な治療成績をあげています。良好である理由は私が神仏の力を用いる「ご加持」と提携しはじめたからです。ご加持については「密医学」のところをお読みください。
最近右足に萎縮見られて腕もしびれていてALSではないかと毎日恐怖です。診断はされていません。助けてください、、
ALS様症状を治せる医師は見当たりません。そしてALS様症状の原因もまた現医学では全くわかりません。そうなると、治した実績のある者に治療を依頼することが必要ですが、その際に交通手段、つまりお住まいの遠さが通院には問題になります。そしてもう一つの問題点は私たちを信じ、そして私たちと信頼関係を築くことができるかという点になります。