脊椎固定術を拒否する理由
1、成功率が低い(痛みが改善しない)
症状の原因は椎間孔の狭窄にあります。椎間孔狭窄の原因は主に上関節突起の変形です。が、脊椎固定術は下関節突起を上方に持ち上げて固定する手術なので上関節突起の変形に対して手が加えられません。多少手を加えるとしても椎間孔の最狭部に到達することはほぼ不可能です。よって固定術を行っても椎間孔狭窄は改善されず痛みが改善しないことがあります。改善したとしても狭窄が残っているので再発しやすいと言えます。これが脊椎固定術の問題点です。
2、固定術後に脊椎変形が急速進行する
脊椎を固定するとその部分は屈伸も回転もしません。よって背骨を曲げ伸ばしした際に固定した箇所の上と下の椎間に大きな負荷がかかります。手術から数年経過後、固定個所の上下椎間で新たな椎間孔狭窄が起こるようになります。
3、新たな腰痛発生
固定した箇所の上下椎間の関節は急速に変形します。その際の痛みは腰痛や違和感となり極めて不快な症状の原因になります。
4、何度も手術を受けることになる
固定した上下に新たな椎間孔狭窄が起こることは手術前から予想できます。手術後に新たな椎間に症状が出ればさらに広範囲の再固定術を行います。こうして何度も手術をする最悪なパターンが存在します。
5、固定術後に症状が悪化した場合に見放される
手術は最終手段です。後がありません。術後は様々なブロック注射が困難となります。手術前ならブロック注射で症状を緩和できていたものが、術後は何もできなくなり医師から積極的な治療を受けられなくなります。
6、固定器具の除去手術をする人もいる
固定術後の背中の痛みや違和感に耐えきれず担当医に挿入した器具の除去手術を願い出る患者が少なくありません。除去した患者はそれまでより楽になることが多いようですが、除去するとどうなるか?の研究がないため結果は未知数であり医者は否定的です。
脊椎固定手術を受けると上記のような不具合が予想されます。手術を回避できるなら回避すべきです。そこでどうすれば手術を回避できるのかの秘策をお伝えします。考えてみてください。椎間孔狭窄は高齢者になれば100%全員に起こります。しかしたいていは症状が出ません。症状が出る人でさえ、症状が出現した日の前日は症状が出ていません。徐々に症状が出る人でさえ、ある日突然その症状が急に悪化しますが、それまでは耐えることができていました。問題は椎間孔の狭さだけではないということです。原因は神経根の腫れにより狭い椎間孔内で圧迫や摩擦が起こることです。ならば神経根の腫れを引かせることができれば症状が出現する前に戻れるということです。これが秘策です。そのためには神経根ブロックが絶対に必要です。それ以外の硬膜外ブロックなどでは治せません。神経根ブロックについてはこちら→