2017年治療成績
「中枢感作」とは、末梢での組織損傷や炎症の程度が激しくまた長期間続くとそれらが伝達される中枢に機能的な変化が生じ、正常な伝達が中枢で誤って解釈され「痛み」として感じられるようになることSchaible HG らPain 1993より
こうした定義が事実にそぐわない場合、定義自体が多くの医学者を惑わし、臨床現場を混乱に陥れる。この定義が事実とそぐわない点を以下に挙げる
- 末梢とはどこからどこを指すのかが不明
- 原因は末梢にあるとしているが、中枢自体(周囲)が炎症を起こすことの概念が欠落
- 原因は炎症が激しいこと、または長期続くことと限定しているがむち打ちなどで一瞬で起こる場合や、悪い姿勢で長時間いることなどによる損傷の概念が欠落
- 中枢とはどこを指すのか不明
- 中枢に機能的変化が生じとあるが、中枢またはその周囲の器質的変化の概念が欠落
- 正常な伝達が「痛み」と感じられるとあるが、痛み以外の不快感、冷感、灼熱感、重さ、だるさ、掻痒感、虫がはいずる感などがあることが語られていない。さらに中枢感作が聴覚・嗅覚・視覚・平衡感覚・自律神経調節の異変にまで及ぶことの概念が欠落
このように中枢感作の定義はかなり視野の狭い偏った考え方をベースに作成されている。
上の1から6をさらに具体的に述べる。
1,末梢とは通常、「神経末端の侵害受容器」のことを指す。しかしながら、末梢=末梢神経と考えるか否かにより定義は錯乱する。例えば、腓骨神経麻痺、手根管症候群、肘部管症候群のように末梢神経の幹部で起こる神経損傷(炎症)は末梢なのか中枢なのか不明のままである。神経幹部で起こる炎症は「侵害受容器」の考え方からすれば中枢になる。しかし末梢=末梢神経、とするならば末梢になる。
また、神経根部の後根神経節は炎症を起こすと極めて激しいアロディニア(異痛症)を発生させたり、交感神経が発芽してシナプスを作り痛み信号の機能的な変化をもたらしたりし、まさに中枢感作と呼べる症状を引き起こすが、末梢=末梢神経とするならば、後根神経節の痛み信号の機能的な変化は定義上中枢感作ではなくなってしまう。
2,3,中枢感作の根本原因は中枢の炎症ではなく、末梢にあると、この定義では述べられているが、脊髄や延髄、脳幹が直接損傷するケース・その周囲の組織(血管など)が損傷する病態生理が、現医学には欠落していることが問題である。
脊椎の奇形や機能・形態・バランスの変形によって脊髄が強い緊張を受ける病態を私は研究している。脊髄・脊椎不適合症候群と名付けたが、この状態では転倒やむち打ちなど、脊椎が過度に屈曲強制された時に、脊髄や神経根が強い張力を受け、ただちに損傷(炎症)する。また、長時間の悪い姿勢でも脊髄や神経根(その周囲組織)が炎症を起こす。こうした中枢側の神経の炎症は中枢性の疼痛過敏・アロディニアなどを発生させる。が、上記の中枢感作の定義ではこの病態を「中枢感作」と言えない。なぜなら中枢(とその周囲)が炎症を起こす概念が欠落しているからである。中枢感作が末梢の損傷が原因で起こるという視野の狭さのために、中枢感作の定義が臨床症状にそぐわない。
4,中枢感作の中枢とはどこを指すのか?これを中枢神経とするのであれば脊髄から脳となる。しかしながら後根神経節は末梢神経でありながら、ここで疼痛増強のシステムが構築されることが判明している。後根神経節での疼痛増強システムを中枢感作と呼ばないのであれば、中枢感作という言葉自体必要ない。
5,中枢(たとえば脊髄後角)に機能的変化が現れ、通常では痛覚を抑制するはずの触覚が痛覚に変換されて脳へ伝えられるシステムなどが日進月歩で発見されているが…、では脊髄の後角が直接損傷を受けた場合に痛みは発生しないのか?ということを考えなければならない。脊髄後角が損傷しても痛みや不快感が発生すると私は確信している。ここに炎症が起これば様々な受容体が出現し、疼痛信号を作り出そうとするに違いない。しかし、上記の定義では中枢感作は機能変化であり器質変化が想定されていない。器質変化から発生する中枢感作の考え方が欠落しているのである。
6,中枢感作を「痛み」と限定していることにこの定義の欠陥がある。人が感じる不快感には冷感、灼熱感、重さ、だるさ、掻痒感、虫がはいずる感など様々なものがあり、通常、これらの不快感は痛みと共に発生する。よって中枢感作の真実は「痛み」だけではない。私は耳鳴りがまさに中枢感作による電気信号の錯誤であると考えている。めまいも同様な考え方ができる。汗をかいたり、ドキドキしたり、顔が火照るのも電気信号の錯誤的な伝わり方であり、広い意味で中枢感作が原因と考えているが、そうした広い視野でものごとを考えていない定義では、臨床上つかいものにならない。
私の中枢感作定義
よって私が中枢感作の定義を自ら作ることにした。
- 中枢感作とは求心刺激伝道系における
- 非常事態1)神経細胞とその周囲組織が損傷した場合、
- 非常事態2)組織損傷や炎症の程度が激しくまた長期間続く場合、にその非常事態を脳に伝えるために新たな錯誤的刺激伝道信号を脳へ送るシステムが構築された状態を言う。その信号は痛み信号とは限らず、五感に不快をもよおす求心信号の全てである。システムが作られる場所は後根神経節、交感神経節、後角、延髄・橋・視床、脳などどこででも起こり得る。症状は痛みとは限らず、下痢・生理痛・めまい・不眠・耳鳴り・冷感・灼熱感・動悸・異臭など様々である。
中枢感作の時間差
例:むちうち事故は受傷当日は症状が出ないが、脊椎の過屈曲で脊髄が引き伸ばされ、脊髄後角の根糸接続部などが損傷を受けると、損傷(炎症)部位を中心に中枢感作のシステムが作られる。システム構築には数時間から数日かかると思われる。中枢感作はそのシステムの種類により構築時間がさまざまである。
中枢感作の存在理由
進化学的に苦痛や不快感の強さは決められている。苦痛が強く設定されると、生き物は行動が消極的になり、慎重になり、組織が損傷したら長期間行動不能になる。よって組織には愛護的であるが生存競争で負ける。痛みが弱く設定されると、上記の反対となり、生存競争では勝てるが病気には弱く寿命が短縮する。そうした適応を受け、苦痛の強さは進化学的に遺伝子内に設定される。
当然ながら、生命維持に重要な臓器の損傷では苦痛が強く設定され、生命維持にあまり関与しない臓器の損傷では苦痛が弱く設定される。恐らく地上の脊椎動物にとって神経という臓器は生命維持に最重要であり、よって神経自体または神経周囲組織が損傷を受けた場合には苦痛が強く長引くように設定されていなければならない。それが中枢感作である。
中枢感作は刺激伝道系の不備を脳に警告するためにある
刺激伝道系はあらゆる感覚を脳に伝えるが、感覚を伝える組織である神経自体が損傷を起こせば、その非常事態をどうやって脳に伝えればよいか?という弱点がある。生物はこの弱点を克服する意味で、刺激伝道系の損傷を感知した際に、損傷した刺激伝道系とは別ルートを使って脳に不快感信号を送る。この別ルート構築が中枢感作そのものである。刺激伝道の不備には
- 刺激伝道系神経細胞と周囲組織の損傷(炎症)という不備。
- 刺激が中断されてしまう絶対的不備
- 個体主に休養を促すために強い苦痛信号を脳に送らなければならないのに、少ししか遅れていないという相対的不備
がある。文頭の中枢感作の定義では3しか表現できない。
中枢感作の実例
1、刺激伝道系神経細胞とその周囲組織の損傷(炎症)という不備
転倒・落下、むちうち損傷、寝違え、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱側弯症などにより、脊髄や神経根がその直達および介達および牽引ストレスを受け、神経細胞や周囲の栄養血管が炎症。また、膠原病や糖尿病、薬物、アレルギーなどにより刺激伝道系神経細胞自体が炎症、浮腫、阻血に陥り、それがトリガーとなって中枢感作が構築される。視床、橋、延髄、後根神経節には神経細胞が存在し、これら自体の細胞(または周囲組織)への物理的刺激、阻血、自己抗体からの攻撃、毒物などが中枢感作を構築すると考える。また、神経細胞周囲の栄養血管の損傷がきっかけで阻血→中枢感作が構築される。
2、刺激が中断されてしまう絶対的不備
手根管症候群、肘部管症候群、梨状筋症候群、胸郭出口症候群、腓骨神経麻痺、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなど。これらは神経が幹部またはシナプス形成部で圧迫されて刺激伝道が障害されるパターンである。頚部・胸部の脊柱管狭窄症ではシナプス部(後角)が直接圧迫を受け、それよりも末梢では神経の幹部が圧迫を受ける。圧迫と神経虚血は密接な関係があり、ほぼ必ず阻血が起こる。一般的な医学知識で考えると、神経は侵害受容器がない部分を圧迫されても苦痛を感じることはできないはずである。しかし、実際はしびれや冷感、だるさなどの不快感を発生させることから、このような不快感は通常ルートの刺激伝道系からの信号ではない。さらに、これらの不快感が1日中継続するというのであれば、それはもはや中枢感作が構築されていると言わざるを得ない。中枢感作は痛みだけの専売特許ではないことをしっかり認識しておきたい。
3、刺激伝道系の相対的不備
末梢組織の損傷(炎症)が強すぎると、または長期間継続すると、侵害受容器までもが破壊される。生物は、侵害受容器が破壊された後も苦痛信号を脳に送り続ける必要がある。いや、むしろ、侵害受容器が破壊されることは致命的であるがゆえに、侵害受容器が壊されると強力な苦痛信号が創造されなければならない。これが、強い痛みや、長期間の痛み罹患により中枢感作システムが構築される必然であると考える。反射性交感神経性委縮症・複合性局所疼痛症候群などもこれに該当すると思われ。
中枢感作を理解し難い
上記の3つの中で大多数を占めるのが1と2である。耳鳴り、回転性めまい、過活動性膀胱、原発性月経困難症などは、中枢感作の一つの症状と考えるが、その場合は1や2の中枢感作に起因していると思われる。私は手を水に濡らすとトイレに行きたくなるという患者を2例経験したが、これらは中枢感作によるとしかいいようがない。
しびれ・冷えは中枢感作である
しびれも冷えもだるさも現実にある物理的エネルギーを感知しているわけではない。冷えを感じている人の四肢の温度を計測したところで全く冷えていない。つまり、錯誤的な刺激伝道系のシステムが構築されていることを意味する。こうした錯誤的な刺激伝道系のシステムを中枢感作と呼ばないのであれば、もはや中枢感作という言葉は不要であるとさえ思う。
中枢感作は炎症ではないというお言葉
「中枢感作は炎症ではない」という考え方が中枢感作の定義の一つになっている。この考え方はシステマチックに考えれば当たり前である。だが誤解を招くのでこういう発言はやめるべきだと思う。なぜなら、中枢感作はどこまで行っても炎症を脳に伝えるシステムだからである。この言葉の語源は恐らく「中枢感作の起こっている場所に炎症が起こっているわけではない」と言いたいのだろう。しかし、それは誤りである。中枢感作の起こる場所と炎症の起こる場所が等しいことが多々あるからだ。上で述べた「中枢感作の実例1」はまさに炎症の起こっている場所が中枢感作の場所である例である(推論ではあるが)。
炎症とは古い細胞、傷ついた細胞、不良細胞、弱っている細胞を除去または修復し、健全な細胞に戻す、または新しい細胞に入れ替える工程の全てを指す言葉である。中枢感作は刺激伝道系の炎症を脳に伝えるシステムに過ぎない。つまり大きな意味で炎症反応の一部という見方をするのが臨床医学というものである。
普通ならば炎症反応を脳に伝える役割をするのは刺激伝道系である。しかし、その刺激伝道系自体が損傷してしまった場合に、誰が脳にその炎症情報を脳に伝えるのか?その役割を担うのが中枢感作である。つまり、中枢感作は炎症に対する反応の一部である。よって「中枢感作は炎症ではない」という発言は極めて誤解を生む。
中枢感作を呼び起こすもの
多くの医学者は我々の体質が日々変化を起こしていることを知らない。例えば、大腿骨骨折を起こして巨大な血腫が骨折部にできた場合、例えば動脈塞栓術で巨大な子宮筋腫を壊死させた場合、人間の免疫パターンが変化を起こす。血腫や壊死組織をマクロファージに食してもらうために、マクロファージの活性化が起こらなければならない。活性化したマクロファージは血腫や壊死組織以外の体細胞にも攻撃を仕掛けるため、体細胞の新陳代謝が激しくなる。この結果、体の中のほとんどの細胞のターンオーバーの期間が短縮し、体中の細胞寿命が低下する。
細胞寿命の低下とは、すなわち、体中の細胞の平均年齢が低下することを意味し、細胞の赤ちゃん化が進むことになる。よって体細胞の強度が低下し、傷つきやすいデリケートな体へと体質が変化する。
そうしたデリケートさは当然ながら脊髄にも及ぶ。脊髄の神経細胞はたやすく死んで入れ替わることはないが、神経周囲の結合組織や毛細血管はデリケートになり、普段の生活で慢性の炎症が起こることがあり、中枢感作を構築してしまうことを考える。
つまり、骨折や手術などをきっかけに免疫システムが変化を起こし、中枢感作が青天の霹靂のごとく構築されてしまうことを考えている。こうした考えは文頭の中枢感作の定義では全く言い表すことができない。
脊髄・脊椎不適合症候群による中枢感作
脊髄は脊椎を屈曲させたときに張力を受ける。うまれつき、脊椎のアライメント(並び方)が悪い者は、脊椎を前後屈させた際に、健康な人よりもはるかに大きな張力が脊髄にかかる。特に成長期にはアライメントが不安定なので脊髄や神経根を損傷しやすい。よって成長期に背骨のアライメントが悪い子供はたやすく脊髄や神経根に炎症が起こり、中枢感作を作ってしまう。これが成長痛の原因であることを私は臨床的にほぼつきとめている。
こう述べると中枢感作を勉強している基礎医学者が「中枢感作は炎症ではない」と私に抗議してきたわけだが…臨床を知らない基礎医学博士にほとほと困惑…。
自律神経失調症もまた延髄が張力を受け、自律神経核の神経細胞が炎症、または周囲の血管、結合織の炎症による中枢感作システムの構築と私は結論付けた。よって、自律神経失調症は脊髄脊椎不適合症候群をベースとした中枢感作であると考え、実際に神経ブロック治療を行い、多くの患者を寛解に導いている。
疼痛錯誤と中枢感作
関連痛・軸策反射・根反射など、実際に炎症を起こしている部位と痛みを感じる部位が異なる錯誤や、わずかな刺激を繰り返すことで強い痛みへと変わるwind up現象など、疼痛錯誤は日常的に遭遇する。
しかし、こうした錯誤的疼痛が全員に起こるわけではない。錯誤的疼痛がどのような症例に起こりやすいかを研究した者はいないが、私は恐らく、中枢感作がある者は錯誤的疼痛を訴えやすいという共通点があると推測する。
まとめ
現在言われている中枢感作の定義があいまいであり、臨床症状にそぐわないことを述べた。そして新たに中枢感作の定義を以下のように設定した。
「中枢感作とは求心刺激伝道系における非常事態1)神経細胞とその周囲組織が損傷した場合、非常事態2)組織損傷や炎症の程度が激しくまた長期間続く場合、にその炎症状況を脳に伝えるために新たな錯誤的刺激伝道信号を脳へ送るシステムが構築された状態を言う。その信号は痛み信号とは限らず、五感に不快をもよおす求心信号の全てである。システムが作られる場所は後根神経節、交感神経節、後角、延髄・橋・視床、脳などどこででも起こり得る。症状は痛みとは限らず、下痢・生理痛・めまい・不眠・耳鳴り・冷感・灼熱感・動悸・異臭など様々である。」
原因不明の痛みで困っています。
動くと体のあちこちに、炎症がおき、今では、日常生活、困難に。
歩行も、100、200メートル歩くだけで首から、あしさきから、しびれ、喉や首の痛み、
血液反応も、炎症の数値がでなくて、心療内科の先生に、中枢感作症候群を、検索してみてと、言われました。
私の症状は、中枢感作に、当たるのでしょうか?
ちなみに、手のひら、足の裏は赤くなり、腫れたりもします。
今は、ほとんど1日横になって安静にしていますが、ほとんど食も少く変わらないのに、
自分自身で炎症が、起きるときずいてない時に、少し買い物とか、家事を無理をしてしていたのですが、体全体が、急に大きくなったなと、鏡をみて思い体重をはかったら、3キロ近く増えていて、
数日後に、体重が減ってたり、少し無理をすると、体全体がはれたりもします。
頸椎、胸椎もMRIで検査もしましたが、異常がなく、今も病名、治療の方向も、見えない状態で、困っています。
心療内科の先生が中枢感作を知っているということに驚きを隠せません。そこまで時代が進んだのでしょうか? それならとてもうれしいことです。ところで私はあなたのような症状をお持ちの方に出会ったのは2度目です。交通事故のむち打ち後に同様の症状を呈した女性の方がいました。半年後に自然軽快しました。おそらく中枢感作+免疫異常と思います。延髄・脊髄のどこかで炎症が起きていることと免疫異常で炎症が起こりやすい状況の二つが重なっていると推測します。私なら対策としては脊髄にブロック注射をして髄内の血流を促進させる。少量のステロイドを服薬して炎症反応を起こりにくくすることでしょうか? ただし、免疫異常の原因はとても複雑で、食生活や環境に起因していることも多く、これを治療するのは一筋縄ではいきません。西洋医学では対策がなく、東洋医学や絶食治療など特殊な療法が効果を表すこともあります。原因が特定できないので対策をこうじにくいですが。とにかく、運動の許容範囲が極めて小さくなっていますので、その許容範囲の中で生活をしていくしか今のところ方法はないと思います。そして自然軽快を期待してます。
はじめまして。。
自分に関連する、もしくは感銘を受けた記事が多すぎて大変迷いましたが、この記事にコメントさせていただきます。先生に是非治療していただきたく思っております。以下長くなって恐縮ですが、病状です。
男性、40代前半
約3年前に腰下肢(左側)の耐え難い激痛で椎間板ヘルニアと診断され内視鏡手術をしました。激痛は収まったのですが、1ヶ月後に今度は右側の腰下肢に酷い鈍痛が発生し、次には左側にも鈍痛が発生。今度はMRIでは異常は見つかりません。痛みで椅子にも座れなくなり、半分寝たきりのような状況が3ヶ月ほど続きました。自律神経失調症のような体温調節機能の低下、目の奥の痛み、むずむず脚症候群のような症状もでてきました。整形外科での理学療法やペインクリニックでの処方(リリカ、少量の抗鬱剤)で少し改善しましたが、今度は上半身(首、肩、背部)や指や腕など全身にも鈍痛が発生。再び日常生活もままならなくなりました。
その後、別の病院(はじめてまともに取り合ってくださった先生でした)から、線維筋痛症に似た症状であり「中枢感作」の状況であると診断をうけました。しかし抗鬱剤等の処方を続けるがあまり目立った改善には至りませんでした。そこで、ある鍼灸師の先生方のところに通い始めたところ、状況は劇的に改善しはじめ、薬をやめても、その後1年間の治療で痛みのレベルは4分の1ほどになり、日常生活だけでなく軽度の運動もできるようにまでなりました。(ちなみにペインクリニックでは「心因性=ストレス」であるとして、神経ブロック注射の必要もなしと言われ、結局ブロック注射を受けたことはありません・・)
腰痛はあるものの、ほぼ寛解に近づいていると思っていたのですが、今から半年ほど前より、説明し難い目の奥や耳に対する痺れと冷えというか不快感が発生しました(むずむず脚症候群がまるで耳の付近に出たかのような感覚)。どんどん症状がひどくなり、仕事にも支障が出たり、運転ができなかったり、なかなか寝つけなくなってみました。それにしたがって、良くなっていた腰下肢や肩の状態もまた少し悪化してきているのが現状です。この2週間は膝下(前頚骨筋?)の不快感(痛み?)が酷く、これを「むずむず脚」というのかわかりませんが、集中して仕事をするのがかなりきつくなってきました。
以上となります。先生のサイトを読ませていただき、腰下肢痛?線維筋痛症?中枢感作?三叉神経痛?むずむず脚?こんなわけのわからない説明できない症状を、心因性以外と断定せずに真剣に一緒に闘ってくれる先生がいるとわかっただけでも本当に感動しました。自分は関西在住なのですが、治療を第一に考えて、治療計画にそって可能な限り通院できるよう環境を整えるつもりです。どうかよろしくお願いいたします。
一生懸命あなたの治療をなさった針灸の先生は立派です。私は東京で診療していますので通院は難しいと思いますが、短期滞在で集中治療という方法もないわけではありません。その場合保険は適用できませんが・・・。通常は保険でできますが、連続治療はコストがかかるので、保険側が支払い拒否します。来院できるかどうかは別として、お困りになったときの一つの手段として私の治療を考えておけばよいと思います。
お忙しい中ご返信ありがとうございます。
鍼灸治療の方は現在も定期的に続けております。仰るとおり鍼灸の先生方の
素晴らしい治療がなければまともに歩くことすらできなかったと、
本当にいつも感謝しております。本当に親身になってくださる先生方で
家族ぐるみでお世話になっています
全身に痛みがあるのですが、今回特に苦しんでいるのは、上記の「説明し難い目の奥や耳に対する痺れ、冷え、不快感(痛み)」に関してなのですが、ここに関しては鍼治療の効果は現在までのところあまり見られず、日常生活で、不快感のあまりなにも集中できず、さらに夜眠れないなど、かなり支障が出てしまっています。
先生のサイトで学ばせていただくにつれ自分のいろいろある症状は「脊髄脊椎不適合症候群をベースとした中枢感作」に近いのではないのだろうかと思い、根本治療に向けて先生の神経ブロック治療を受けさせていただきたいと強く思いコメントさせていただいた次第です。
短期集中型で治療すると保険適応外となるとのことで、そうなると確かに現実的に厳しいのかもしれません。そうなると長期間の通院タイプになるかと思われますが(どの程度のペースだと保険適応になるのか理解しておらず恐縮なのですが)2週間に1度ぐらいのペースでも診ていただけるのなら関西からの通院もなんとか可能かと思われます。(もし治療効果上、週1ということでしたら、本当にこの症状に苦しんでいますので、それも検討させていただきたいと思っています)加えて業務で希望すれば関東に2ヶ月弱ほど滞在する機会があるかと思われるので、是非一度診ていただけないでしょうか。
同様の症状の方の一般的な治療の経過を報告します。一度の治療または2度の治療で効果を発揮し、痛みが半分から半分以下になる状態がほぼ2週間続きます。よって、その後の治療は2週間に1回となることが多いです。2週間に1回でも、徐々に全体的な痛みは和らいでいきますので、そのうち治療を中止。しかし2ヵ月後に再燃し、再びブロックを数回。というような流れの方が多いようです。症状の重さは人によって異なるので、全てこの通りには行きません。ご参考の上、決断下さい。
お返事ありがとうございます。
返事に気づいたのが、年を越して、1月
10日に気が付きました。
ちょっと、話それますが、
こちらは、名前は公開されてしまってるのでしょうか?
病気の話に戻りますが、
治療に行き詰まり、その後、地元の掛かり付け、内科の先生に、再度相談した所、リュウマチ科の先生を、紹介され、ました。
その、リュウマチ科の先生に、これは線維筋痛症だと思うよと、言われ、
以前、すでに、線維筋痛症は、否定されてますがと、
伝えましたが、それは間違いだよと、言われ、また別の、病院を紹介されました
しかし、その病院は、診察を待っている、患者さんが、多い様で、一年待ちだと、行き詰まってしまい、
この、痛みは耐え難く、なんとも言えないぐらい、辛く
かなり遠いですが、なんとか、診察してもらえる、病院を、探した所、
今は他府県病院で、通院中です。
しかし、初めの否定された病院で4ヶ月、通院して、あらゆる痛み止めも、効かず、リリカも何度も、処方されましたが、トラムセット、サインバルタ、その他の薬も、効かず、
今現在の、病院でも、飲む薬も、限られてきて、3度目になりますが、
再び、リリカを副作用を、進められ、
リリカを増量して、様子を見ている所です。
昨年の、秋以降さらに、体が、不自由になり、一日の大半は、横になっていて、
手を使うと、腫れもみられ、赤くなったり、首から、耳や咽が痛み、頭皮や、顔の皮膚まで、
歩くと、首から上が同じ様な、状態に、
酷い時は、首も赤く腫れてる見たいで、薬剤師さんに、言われました。
歩き過ぎると、失神してしまう様な、
立ちくらみににり、一度倒れてしまいました。
手や足に、腫れや赤みがでるので、
線維筋痛症の症状の中に、腫れると項目が、無いので、
私の体はどうなってしまってるのか、理解に苦しみます。
唯一、分かった事は、
分かって緊張する時に、でる痛み、
予想、不可能にある時に、でる痛み、
よく考え直すと、今までほとんど、休みを取らずに仕事ばかり、していた事。
要するに、頑張り過ぎた事、
適応障害で休職になり、その時の事
が、解決してなくて、現在も、頭から、離れ無いこと、
体と脳が、覚えてしまって、るのかもしれません。
心療内科の先生に言われた様に、中枢感作状態にあり、SSRI が良いのか、
難しいかもしれませんが、自然治癒を願うしか無いのかと、
先生に相談の上、痛みに逆らって、外にでてみようかと思っております。
この病気は、なかなか周囲にも分かってもらうのに、時間もかかるし、
病院代も、かなりかかっています、
治ったら、同じ病気で、苦しんでる人の、お役にたてればと、希望をもって、治療に専念したい所です。
コメントありがとうございます。私はこの2年間で多くの原因不明の痛みを治療できる技術を身につけました。しかし、通院の問題があり、私の治療を受けられることのできる方は限られています。よって、今年から研修生を募集して、弟子を作り、治療法を伝授して行こうと思っています。私の弟子たちが、各地で活躍してくれることを期待して・・・
先生お返事、ありがとうごさいます。
初めのコメントで、心療内科の先生が、中枢感作の事を、言われたのを、コメントしましたが、
治療に行き詰まってる時に、ペインクリニックを、進められました。
注射は怖いので、今は良いですと、話した事が、有ります。
あまりにも薬が増えてしまってるので、
どの薬が、効いているのか?まったく、分からず、
それより、どうしてこの様な、身体になったのか、自分の中で、薬を調整しながら、紐解いている、所です。
手首を上げる。
肘をあげる。
腕をあげる。
歩くのに足をあげる。
この様な動作をすると、しびれと、震えと、痛みを、混ぜ合わせた、状態になり、緊張も、関係してるような気がします。
咽の外がわ、首から、みぞおちまで、痛みしびれもあったり、致します。
このまま、自分に甘くなると、寝たきりになる、一歩手前まで、来ていて、
先の事を、考えると、
遠方でも、自分に合えば、治療も考えております。
セカンドオピニオンも受けてみようと思っております。
先生その際は、よろしくお願いいたします。
遠方からの通院治療は、家族が必ず反対するものです。家族にはあなたの苦しみは理解しているようで理解できません。あなたが本気で治療をしようとすると、おそらく家族の抵抗に悩まされることになります。家族は自分の負担になることに対して否定的です。いろんな治療を受けるためにはお金や環境、そして運も必要です。痛ましいことですが、現代医学で治らない病気を治すには、医師の力よりも、本人の「困難に打ち勝つ強い精神力」が全てになります。すでに「痛み」のせいで精神がボロボロであるにもかかわらず、強い精神力をふりしぼらなければ、治療さえ受けられないのが現状です。ですが、日本はまだまだ恵まれています。たとえば私の治療技術は1回数十万円の価値があったとしても、それを数千円の定価で安売りするしか方法がない国だからです。患者は生活保護者でも、ホームレスでも、お金がなくても、ただ「私の元に来院する」というだけで治療が受けられるのですから。私は患者に自分の技術分の対価を求めることができないわけです。ならば私のような医師は患者に何を求めると思いますか? 敬意のみです。敬意を示さない患者を「どの道救うことはできない」のです。患者が私に全てゆだねる精神がないことには、どの道救えないのだから、結果的に私が患者に求めるのは敬意のみとなるわけです。逆に、大金持ちであっても、有名人であっても、私の治療を受けることができないのが日本という国のおもしろいところです。大金持ちや有名人は敬意がないからです。医師を信じることも託すこともしない。だから治せるはずがないのです。日本という国の医療は、お金持ちには極めて冷遇する医療国であると言えます。現代医学で解明されていない病気を治すには精神が全てです。これがいいたいだけです。
川口市在住のNKと申します。46才男です。
現在全身痛があり、特に左右腋の下・、ソケイ部周辺、口腔の歯肉の痛み、左右臀部の痛みがでやすく
腋周辺の痛みの為、軽いものしか持てなく困っています。
また、負担のかかった部分に痛みが移動するようなところもあります。(固いものを食して歯が痛くなったり、上半身の伸びをして
脇腹が痛くなったり)
6年位前、歩いていて股関節の辺りがギクッときて右下肢痛、足先のシビレがでたことがきっかけでして、その後梨状筋切除の手術もしました。
その後病院で検査、診療してもらい、線維筋痛症、自律神経失調症、精神的なもの等言われ、仙骨ブロック等のブロック治療、投薬(セレコックス、ボルタレン
トレドミン、ジェイドロフト、ノイロトロピン、トリプタノール、リリカ、漢方等)治療、プレドニン点滴、トリガーポイント注射等しましたが
好転せず、薬によっては悪化しました。
病院の治療を諦めて、カイロプラクティック、鍼、歯の噛み合わせ治療等もやりましたが良くならずです。
痛み以外に身体が痒くなりやすかったり、足先、唇のシビレがでたり、甲状腺腫、筋肉のぴくつき等不定愁訴がたくさんあります。
皮膚をこすると唇のシビレが強くなる感覚があります。
10代、20代の頃から、歯肉痛、右膝のしびれるような感覚、喉の閉塞感等いろいろ症状はでていました。
楽な姿勢で立っていたり、柔らかいインソールを入れて歩いている時等
痛みをあまり感じない時もあります。
現在治療は何もしていなくて半分諦めていたのですが、最近悪化してきたこともあり、可能なら診ていただけませんでしょうか?
まさに中枢感作のシステムがどこかに出来上がっているような症状と思われます。原因箇所は複数のこともありますし、たった1箇所の場合もあります。1箇所の場合、その箇所に治療がヒットすれば、全ての症状が改善することもあります。ただし、その1箇所は延髄や上位頸髄であることが多く、そこへのブロック治療は大変危険なものとなります。現在私は、より危険なブロックを安全にできるように修練中です。そうした危険にとびこむ勇気がおありでしたら私のブロックを受けに来てみてください。あなたの症状からして、リスクに飛び込まなければ改善は難しいように思えます。具体的には頸椎の5~6番目くらいより行う頚部硬膜外ブロックを考えています。そして補助として上頚神経節ブロックがあります。このままいつ終わりがくるともわからない痛みと付き合うか、治療を受けてみるか?です。メール差し上げます。
私は60才の女性です。2年前、強膜炎(後で別の医師に違うのではと言われましたが)治療の関係で緑内障の薬をミケランLA点眼液に替えたところ、翌日の朝、激痛で目が覚めました。この為整形外科に行き、リハビリ治療と共にリリカとセレコックスを服用で痛みが緩和されました。しかし一時車を運転するため、薬を一時中断し、その後再開した時、医師から出された薬のミリ数が25から75の錠剤に変わっていたことに気がつかないまま服用。30分後、頭の中がおかしくなり(どう表現していいのか分かりませんが)顎にブツブツと湿疹が出たため、薬剤師の意見で服用を中止しました。それから以前とは違った痛みが、身体のいたるところに出るようになりました。線維筋痛症かと専門医に行きましたが、トリガーポイントがありません。一番困っていることは足裏の痛みです。立つ歩くが困難な状態になっています。また腰の痛みがあり、ネットで検索しましたが、あえて言うなら上臀皮神経障害か、場所的には仙腸関節障害といった感じです。また身体が熱くなるとあちこちに痛みがでて、見ると血管が浮き出たり、また切れたのか赤く毛細血管でて暫く痛みがあります。鼻と口当たりに、チクチクとした軽い痛みあるのですが、他の痛みが酷くなると、ここの痛みもハッキリとして広がってきます。無理をすると、夜から全身に痛みが出てしまいます。。中枢感作という感じなのでしょうか、確かに神経が過敏になっている感じがいたします。今、某大学病院のペインクリニックに通って、リハビリと、トラマールOD錠25を夜服用していますが、聞いている感じはしません。指示通りに身体を動かすと痛みが悪化しました。最近は41度くらいのお風呂にはいると、足の指先に痛みがでるようになりました。以前もホットパックで痛みが出ていたので悪化したかなと考えています。今の医療機関以前、考えられるあらゆる医療機関に行きましたが、何の解決もありません。また中国鍼なども試しましたが、この時は痛みがかえって酷くなり、1ヶ月ほど痛みに苦しんだ経験があります。ブロック治療しかないのかないのではと思いつつ、ペインクリニックの先生は、急性期ではないので、ブロック注射は効かないだろうというご意見でした。確かに以前硬膜外注射をしましたが、かえって痛かった記憶が有ります。皆さんの症状の中には私と同じようなおられるようで、治療をお願いしたいという思いと、何かあったらという恐れで、先生お願いしますといえない自分があります。私のような症状では、沢山のブロック注射が必要なのでしょうか。
ブロックをたくさんしなければならない理由は、ブロックが治療箇所にヒットしていないからです。中枢感作は、そのシステムが作られているのは1箇所だけと思われ、そこが改善すれば全ての症状が改善することもあります。ただし、中枢感作の起こっている場所は現代医学のブラックボックスであり見つけることができません。また、原因が脳に近い場所であればあるほど、治療にはリスクを伴います。こういった症状はある日突然治ることもありますが、現医学ではお手上げです。また、リスクを恐れているのは患者ではなく医師のほうであるという現実を知っておきましょう。医師はリスクの高い患者には手を出しません。自分の命が、人生が惜しいからです。火事で屋根がくずれかかっている家に入り、中にいる人を助けようとするに等しい行為です。だからこそ、あなたの体にブロック治療しようとする医師には大きな敬意を払わなければなりません。医師に対する不信感を表に出していたのでは、どんな名医もあなたに治療をしてくれないでしょう。勇気や覚悟がないのでしたらなおさら、誰もあなたを本気で治療しようとしないでしょう。一応、ヒントとして、あなたの病状の原因の多くは頚髄から延髄にあると思われます。そこに重点的に治療すれば治る可能性を見出せるかもしれません。いずれにしても現医学を超えています。私の経験からすると、暖めると痛みが強くなるタイプの人は治療が難しいことだけは確かです。
はしもと より
早速のご返事を有り難うございました。「暖めると痛みが強くなるタイプの人は治療が難しいことだけは確かです。」とのお話し、私にとっては辛い現実ですが、「原因の多くは頚髄から延髄にあると思われます。」とのヒントを頂き感謝いたします。
始めまして。
都内在住、陸上競技短距離選手(高校3年女子)の保護者SEと申します。
子供の怪我や体調についてです。
後頚骨筋(左足内くるぶし周り)に痛みが約2か月続いています(痛みの発症は3月6日)。
普段通っている整骨院で治療を受けていましたが約1ヶ月経過しても改善の兆しが無く、病院を紹介してもらいました。
4月4日、病院(整形外科)に行き直ぐに痛みのある箇所に注射を打ってもらいましたが、効果は全くありませんでした。
注射の前にレントゲン査査も行いましたがそれでは異常なしです。
また、その病院に行く4日前(3月31日)の練習中に事故(背後から人が激突、全くの不意打ち)で頭部どうしを強打しました。
事故直後、練習場近くの病院でCT検査を行いましたが、頭部に異常はありませんでした。
首から肩にかけてはむち打ちの様な症状が現れました。
首から肩にかけての痛みは2~3日で軽減したものの無くなることはなく、事故から1週間後に頭痛(頭全体が締め付けられるような感じ)が顕著になり、めまいも発生しました。
4月9日にあらためて脳外科で診察を受け、MRI検査をしましたが異常なしでした。
翌日4月10日には、嘔吐、発熱がありましたが、半日ほどの休養で治まりました。
現在も頭痛、めまい、全身のだるさが続きます。
脳外科では痛み止めの薬(炎症を抑えるもの)と血流を良くする漢方を処方され、服用、現在様子見中です。
痛み止めは4月9日に処方、漢方は全身のバランス改善のためと4月20日に処方されました。
頭痛などの症状があるので、この3週間ほどは練習もしていません。
その間に足の痛みは改善されるのでは、と思っていましたが、むしろその逆で、悪化していると様にも感じます。
足は歩いても痛いし、くしゃみをしてもぴりぴりします。
4月25日に改めて整形外科に行きました。CT検査を行いましたが異常なしです。
足の痛みに関しては、脳外科で処方された薬(炎症を抑えるもの)で効果があるかも知れないと言われ様子を見ています。
因みに現在通院中の整形外科と脳外科は同じ病院です。
しかし、脳外科で処方された薬も服用し約3週間が経過しましたが、足の痛みの改善はみられません。
頭を打ったことと、足の痛みの悪化は関係していると思われますか?
また、1年半前から自律神経を崩して様々な体調不良がありました。
半年前くらいには冷え性以外の体調不良はほぼなくなっていましたが、そのことも足の痛みに関係していると思われますか?
本人は出来るならば、高校3年生でもあり、早く競技に復帰したいと思っています。
足の痛み、頭痛、めまい、全身のだるさについて、改善の方法を探し求めている中でこのホームページにたどり着きました。
すぐに診ていただくことはできるのでしょうか?
宜しくお願い致します。
症状の根底には「成長痛」があります。たしか「疼痛学」の中に「成長痛」の項目があるのでそちらをお読みください。成長痛とは「脊髄・脊椎不適合」により起こるものです。これもトピックスの中に説明文があります。よろしければ読んでみてください。まあ、簡単に言うと運動や事故後に脊髄・延髄・神経根などが傷つきやすい体質です。全ての痛みや腫れが連動します。私には成長痛を治すことができますが、日本は世界でもまれなほどに児童愛が強く、児童にブロック注射をすることがまるで犯罪かのように扱われるため、医の倫理的に「治療をすることが拒絶されている国」なのです。世界的には極めて稀なのですが日本はそういう国です。高校3年生は未成年ですので、この異常な児童愛の範囲です。よって日本ではまともな治療はまず受けられません。まあ、微妙な年齢です。日本は諸外国と比べると、子供に対して驚異的に過保護なので、子供に医療ミスが起こると医師は親に一生逆恨みされるという現状があり、この現状が、医師に「子供を積極的に治療する」ことをためらわせています。日本の倫理ですからやむを得ません。
さて、むち打ちがきっかけのバレーリー症候群と、成長痛が重なった状態であると診断します。治療には日本の倫理に反しなければなりません。つまり医師が悪役を引き受けなければなりません。なかなか自ら悪役になりたい医師はいないでしょう。親は子供に「何かあったら許さない」という構えで医師に向かって来ますから、「お願いですから治してください」という敬意がゼロに近いと言えます。敬意はなく敵意をむき出しにする患者に、治療をすることは医師にとっては命がけになります。
治療の前に、まずこうした内容をここに書かなければならないことに非常に残念な気持ちになります。患者の甘ったれた精神をまず最初に治さなければならないからです。私は、他の医師が誰もやらないからこそ、自分が悪役を引き受けています。こういうことを言うには悪役に徹しなければなりません。高校3年生と言っても、まだまだ甘えざかりであり、患者本人は自ら私の治療を受ける気がない場合がほとんどです。私のブロック治療はリスクをともないます。そうしたリスクに立ち向かう勇気、医師への敬意がない患者を治すことは難しいことです。まずはあなたが母親として子供に対して、ここにある内容を理解し、子供を教育できますか? そこが治療の開始地点です。開始地点に足を踏み入れなければ、治療は無理でしょう。
ブロック療法を受けてはじめた患者です。感作は専門的にはとても複雑な現象ようです。ところで 、ブロックについての初歩的ですが基本的な疑問があります。末端から脳まで知覚刺激が伝わる道の途中の何処にも神経の病変がない場合に、どこをブロックしても刺激伝達は変わらないのでしょうか?もしそうなら、正常知覚と異常知覚が混在した刺激が末端からきたら両方とも脳に到達することになりそうです。つまり、異常が末端にあり途中の伝達経路が正常なら、どこをブロックしても無効としか見えないかもしれないー自分のトリガーポイントがつま先なのでそんな妄想が浮かんできました。
ごめんなさい。質問の意味がよくわかりません。ただ、あなたが考えているよりも刺激伝道系はもっともっと桁違いに複雑です。例えば、異常知覚というもの自体が存在しません。
寒い時に冷覚は痛覚という不快感として脳に伝わり、暑い時には涼しさという快感として脳に伝わります。このように異常知覚というもの自体がこの世には存在しておらず、感情の変化や環境の変化で、正常知覚さえも異常知覚として脳に伝わるようになっています。また、知覚信号は、実は脊髄には入り切れない程の大量の電気信号が常に流れ込んでおり、それを何度も何度も取捨選択されて脳に送られます。どこをブロックすれば、どの知覚が遮断されるか?などは人間の知能でわかるほど単純ではありません。
それを、世の中の教授たちは知ったかフリをしているだけです。まだまだ人間の叡智は刺激伝道系の1割も解明していないということを正しく知ることが大切です。傲慢な医師たちはそれを認めようとしない。だから痛み一つをとってみても治せないのです。
しかし、難治な頑固な慢性疼痛は、中枢感作が大きく絡む
という考えが広がっていますね。代表としましては、線維
筋痛症です。ただ、それに対する治療が追い付いていない
という現実もあります。ただ漠然と精神薬をほいほい処方
されて、気が付いた時に私はやばいと気がつく人が多い
ように思えます。上頚が中枢感作にアプローチする治療
であればいいのですが、一筋縄ではいきませんね。
人により、これまで受けた治療や症状が異なるので、
原因を究明する事は非常に難しいです。
薬剤に対する耐性も出来上がっていますので、本当に人
それぞれです。
ただ、中枢感作への治療が標準治療になれば、医療は大きく
前進するであろうと思っています。やっと、中枢感作という
言葉が広まっただけでも前進ですが・・・・。
おっしゃる通りだと思います。中枢感作の原因を治すことを考えるのが医学ですが、中枢感作を真に治してくれるの自分の肉体でいかありません。薬物中毒による中枢感作はあらゆる治療に抵抗を示す、もっとも難治のものですが、これを治すには脱感作療法以外に方法はありません。脱感作は、人間の住んでいる環境を改善させれば、自然に起こります。しかし、改善までの期間、離脱症状に耐えられるか?が問題になります。これに耐えるように、ブロックや漢方などを適宜行うことになります。研究中です。
中枢感作は免疫異常とおっしゃられてますが、まさに自分が免疫異常だったことが判明致しました。免疫調整剤で寛解してますし、血液検査にもでない微炎症が原因です。ただし、なぜ免疫異常になっているのかがわかりません。ウィルス説が濃厚のようですが、どんなウィルスかもわかってません。このサイトに書いてあることは医療の変化期のように気がします。これを読んで免疫学に興味を持ってくれる医師達が増える事を願ってます。ご加地も免疫に直接アプローチするのではないでしょうか?
中枢感作に興味を持っていtだきありがとうございます。なぜ免疫異常になっているのかがわかりません。という素直な疑問を持つことが大変素晴らしいことです。まあ、ここから以下は信じなくても自由です、と断っておきつつ。
ご加持は霊能力を用いた治療です。霊能力とは3次元世界では測定しきれないエネルギーです。この世界に目に見えないさらなる異次元空間があることを信じろと言っても無理だと思いますが、現実として、ご加持では今の医学では治せない病気、驚くべきスピード、原因不明の病気を治すことができます(全部ではありません)。ご加持で治せるということは逆もできるのです。つまり、人を呪術で呪って病気にさせることも比較的たやすくできてしまいます。なぜなら、そもそも人間は目に見えない世界のエネルギーに依存するように作られているからです。誰もが霊的なエネルギーが原因で病気になります。ただただ、それが目に見えないだけ。いいえ、見える人(霊能者)には見えます。私の奥様が霊能者ですから。
私は20年以上、医師としてブロックの技術を磨き続けましたが、不治の病ばかりを診るようになって、ようやくその目に見えない世界のエネルギーに由来する病気を研究する段階に進むことができました。遅かれ早かれ、医師たちも目に見えない世界のエネルギーを勉強しなればならない時代がやってきます。今でさえ、医者が著作の霊能治療の本がたくさんでています。例えば脳外科医、奥山先生の「霊障医学」という本があります。
しかし、日本ではまだまだそういう話に国家がついていけていません。でも私たちはあせっていません。時間の問題ですから。それよりも、あなたのように「なぜ?」と考える人が増えてくれればそれでよいのです。だって、病気を治すことが人生の全てではないのですから。今の医学が、無機質すぎておかしんじゃないの?と思い始めれば、そこからいろんなことが見えてきます。