奥様がご加持を開始し三週目(2017年10月のことです)に入りました。一週目は無我夢中でやっていたご加持でしたが、二週目はご加持の途中に自分が熱くなるなどの変化があらわれ始めます。

三週目は患者と自分に熱感や汗が出るなどという変化が同調して起こるようになりました。

　この時点で患者は奥様のご加持（超能力）を信じ始めます。その理由は具体的にご加持中に患者の体温が上昇したりビリビリ感が出現したりするので何かしらのハンドパワーがあることを体感するからです。日に日に奥様の力は強くなっています。

四週目は奥様の波動共鳴がさらに強力となり、患者の体の悪い部分がわかるようになります。例えば、三叉神経痛の患者をご加持すると奥様の目の奥がしめつけられるように痛くなったり熱くなったりします。めまいの患者をご加持すると奥様が左右に揺れ始めます。神経痛の患者をご加持すると奥様の右手に強烈な痛みが走ります。

　奥様はご加持という治療と同時に患者の波動を感じ取って診断ができるようになっていきます。

　このように奥様は頭頂部に手をかざすだけで相手の悪い部分を自分に転写させ、患者の病気部分と病気の質をかなり正確に知ることができるようになってしまいました。

　ただし、私の診療所には原因不明の方ばかりが来られますので、西洋医学での診断名と奥様の感じ方を照らし合わせることが出来ません。今後、奥様の感じ方をカルテに記載していき、莫大な患者データを蓄積していけば、奥様のご加持で病名や原因まで解明できるようになっていくでしょう。しかも、それは西洋医学では診断できないものばかりですから、その診断価値は極めて高いものとなるはずです。

　そんな中、今日、奥様は突発性難聴の患者をご加持したのですが、その最中に奥様ののどがいがいがしてきます。

「あのう、もしかして喉に何か異変があるんじゃないですか？」

「えっ？　どうしてそんなことがわかるんですか？　今朝から喉が痛くて声がかすれ気味なんです。」

そうこう言っている間に奥様の声はハスキーになりしわがれます。奥様もこの変化に笑ってしまいます。ご加持すると患者と波動が共鳴して自分の体に患部の状態が転写されることは知っていましたが、まさか喉の炎症まで転写されるとはびっくりです。

「声が・・・かすれてしまいました」と奥様が森進一のような声でいいます。

「すごい。これが霊能者の力なんだ。」と私は驚きます。

　奥様は波動の感受性が高まり、患者の病気を自分にコピー出来るまでになりました。これはとてつもない進化です。ただし、こうした進化は諸刃の剣であり、自分をも傷つけてしまいます。進化とともにご加持での自分へのリスクも高まることを意味します。コピーした波動を払うことができれば問題ありませんが、払えなければ自分に患者の病気を移すことになり自殺行為です。中でも私のところへ来る患者は難病の方ばかりですから、ご加持で難病を自分に移すことにもつながります。たいへん危険な世界に足を踏み入れたのだなあとその時私は初めて知りました。

病気というものがコピー＆ペーストできるということを知ったからです。これを読んでいる方々に、この意味の重大性がわかるでしょうか？　コピー＆ペーストで人を病気にし、呪い殺すこともできる、難病が家族内で伝染することがある（それを遺伝とは言わないが西洋医学ではそう言われる）、亡くなった先祖が自分によりそうことで先祖が患った病気をコピー＆ペーストされることがある・・・など、私たちの知らない世界が確実に存在するということを。

　そして、奥様は「治療することが自分の命を削ることになる」ということを身をもって知ったわけです。

　それでも奥様は患者治療を続けると思います。それを自分の天命と感じているからです。願わくば、奥様の感受性が高まると同時に、波動を払う、出力する能力を高めていき、悪しき波動を追い出せる力も発展して行ってほしいです。その道以外に奥様が健康体でいられる方法はありません。かなり危険ではありますが、おそらく奥様はそうやって能力を高めていくと私は信じ、全力で奥様を支えていくつもりです。