全5例 うち1例は1回中断
1例は頭重感と伴い、1例は睡眠障害を伴い、1例は腰痛・過活動性膀胱を伴う治療成績
著効3例 無効1例 中断1例
著効:症状が5割以下になった状態が2週以上継続。考察
腰痛・過活動性膀胱を伴った症例は治療抵抗性が高く無効だった。1例の中断を無効と考えた場合、有効率は3/5(60.0%)とまずまずの治療成績であり、慢性疲労?慢性疲労症候群?に上頚神経節ブロックは有効である。
しかも有効例は改善ではなく著効(五割以上の改善が2週間以上続く)なので本治療が唯一の根本治療になりうると考える。
ALSや重症筋無力症の初期でも同様の症状がみられることがあるためこれらの疾患の初期と本症の厳密な鑑別はつかない。が、それらを含めても疲労(筋力低下)という状態に上頚神経節ブロックは有効と考える。