ターンオーバーの基本
- ターンオーバーが速いと新しい細胞に満ち。遅いと古い細胞が多くなる。
- ターンオーバーが速いと細胞が成熟する前に死去し、遅いと成熟してから死去する。
- 2より、ターンオーバーが速いと組織全体の強度が弱くなり、遅いと強くなり、遅すぎると劣化する。
- ターンオーバーが相対的に遅いこと=死去細胞の除去不良(化石化)を意味し線維化、石灰化、粥状硬化などの原因となる。
- 死去細胞が蓄積していくとやがて組織に慢性の機能不良を招く。
- 死去細胞や活性化酸素の除去ができれば組織の若返りが可能かもしれない(今後の医学の課題)。
- ターンオーバーを主に調節するのは自己抗体とホルモン(ステロイド、性ホルモン、成長ホルモンなど)である。
- 自己抗体が鋭敏、数が多い場合はターンオーバーが速くなり、その逆では遅くなる。
- 副腎皮質ホルモンの分泌が少ないとターンオーバーが速く、多いと遅くなる。
- ターンオーバーが速い状態を我々は炎症と感じる。
- ターンオーバーの速さ、回数が限界を超えると、細胞の複製ミスが起こるであろう。複製ミスした細胞からさらに複製されることを繰り返すとDNAの情報が変化し癌化する可能性がある。この複製限界があるため人は死を迎えるという仮説もある。
- ターンオーバーが遅すぎることは自己抗体の活動が低いことを意味し、老化した細胞が滞りやすいと思われる。滞った老化細胞は血管壁や関節包などにおいやられ、様々な障害を起こす。
- 自己抗体は組織親和性があり、標的がありターンオーバーを速める標的組織はある程度決まっている。これが膠原病で独特な症状が出現する理由となっている。しかしながら、膠原病の患者は全身(全体)的に全ての体細胞で概してターンオーバーが速いと考えられる。
- 従来、ターンオーバーしないと考えられていた脳神経細胞も再生することが判明しつつあり、末梢神経や軟骨細胞もターンオーバーすると推測される。再生スピードに差はあるものの、体細胞のほぼ全てが再生すると思われる。
これらの認識は今までの医学常識を覆すものが含まれています。一意件ですので鵜呑みにしないでください。